黒部市寺町のコートハウス

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こんにちは、坂東建築設計室の坂東です。

今日は来年初旬完全完成予定の寺町のコートハウスを紹介します。

今年の11月12月の富山は雨の期間が長く現場もなかなか進まず、やっと塀と土間のコンクリートが

打設でき徐々に乾いてきました。来年には庭も完成し、LDKや2階ホールや和室と庭とが一体化した

住まいが完成します。

(外は建築工事は完成しました。今はまだ冷たい感じだが植栽が入るといい感じになる予定です)

(工事中写真 LDK これから床の塗装や木製オリジナル建具が入ります)

ここの家は使い勝手にこだわりストレスがない生活を希望。

埋め込みの収納が多く、掃除もしやすくほこりだまり極力作らないように細かく工夫している。

掃除は自動掃除機ルンバで自動掃除しやすい住まいになっている。

今回要望からオリジナルの窓を開発製作し、大きな窓が全開放し南の庭とリビングが一体化する構造。

耐震や故障にも強く隙間風も最小限に抑えた構造の窓ができました。

窓が大開口だが、高い耐震能力と地震のゆれに対しての重心のバランスのよさを満たした住まいを細かく計算調整し実現。

室内空気環境にもこだわり、自然素材や呼吸する材料を建具や家具、そして壁の中にまでふんだんに使用している。

室内空気は驚くほどよくなったと化学物質に敏感だったお客様が喜んで話してくれました。

 

要望から風水運気にもこだわり、理想の住まいを作るために京都の風水士さんと土地探しからはじめ、2年半後。

希望エリア内で最高の場所を見つけ、田んぼから造成し宅地になったものを必要な100坪を区画してもらい購入した。

家族の方にとって運気のよい方角と間取りであり自然な使いやすい動線計画をたて設計し、工事を始める日を

その家族の生まれた年と時間から最高の日に設定し始めました。風水師の先生いわく「100パーセントに近い家」が

できたと各種講演会で実例集として説明されています。

寒さにも強い。いつ行っても家全体が最高の温まり方をしている。温度の高さではなく、家全体どの部屋に入っても

全身がぽかぽかきもちいい。建物は開放的で吹き抜け空間も広く窓も大きい家なのですが、特殊な工法で自然の地中の力を活用し、

夏は涼しく冬は暖かく、しかも高い天井でも上下の温度差が出にくく、1階も2階も一定に暖かい。

 

床も壁も天井も窓もほぼ一定の暖かさで、しかも省エネでありメンテナンスフリーで故障しにくい半永久的素材。

そして地震にも強い高い実績がある暖房システム。高気密住宅ではなく機械で換気に頼らなくてよい。

風通しがよく、木を長持ちさせるために壁の中まで自然素材や通気で呼吸をさせる、私が考える理想系。

そして冬は暖房が入っていても乾燥しにくく結露しにくい構造。足元や床も暖かいが床暖と違い、無垢材も自由に使える。

今回は理想を求めていろんなことを勉強しながらやりましたが、今まで薪ストーブ・床暖・蓄暖・灯油・ガスなど

いろんな暖房システムを経験してきた中で、ダントツで過去最高レベルの快適なものが実現化しました。

非現実的だった難しいお客様の要望(建物がモダンでシンプルでデザインが美しく、使い安く、掃除しやすく収納が多く、

開放的で自然との一体化しているがプライバシーがたもてている。明るく風通しがよく、運気がよく、大きな空間吹き抜けが

あるが冬暖かく夏涼しい。そして省エネで維持管理も控えめになるように考えてほしいなど)に試行錯誤・工夫し、

答えることができ、高い満足を得られました。

いいことばかり書きましたが ここまでやるには物凄く手間がかかり大変でした 何倍も時間をかけ、予算組みまでし、

仕入れ単価を細かく調べて交渉し、合うように調整したり、合わないものは製造会社から直接仕入れたり、

現場も細かくチェックしたり、材料の選定にも沢山調べて比較し納得いくものを決め、玄関のドア・窓・建具・家具、

すべてこの家のためのオリジナルなものを設計デザインし、職人さんたちと打ち合わせしながら無駄にコストがかからないよう

相談しながら作ったり、構造の骨組みも美しく見せるために打ち合わせをかさねて図面の段階で何度も修正をしました。

現場でのトラブルやミスの修正や手直し対処、補修や塗装作業など、自ら現場で夜に施工し数多くのことを自分でやったので

手間が半端なくかかりました。そして施工会社や現場監督、各種職人さんたちみんな精一杯協力してくれて実現化することができ、

感謝しています。

多くの協力からいい経験と実績につながるものがまたひとつ残すことができてよかったと思っています。

この住まいは多くの人に体感していただきたいので、暖かさが体感できる寒い時期と、窓が全開放し庭と一体化し、開放的な

オープンテラスとなるあたたかい時期に見学できるイベントを来年計画しようと思います。決まりましたら、こちらのブログでも

案内していきたいと思いますので、ご興味のある方はまた青匠会の日記のチェックをよろしくお願いします。