こんにちは、坂東建築設計室の坂東です。
雨にも負けず、寒さにも負けず現場は着々と進んでいます。 職人さんたちご苦労様です。
今回木造や暖かさ快適さにこだわった、認知症に特化した施設の建物を提案させて頂きました。
限られた敷地面積や予算の中で、
「より快適な環境で幸せに暮らしてもらうために私たちは何ができるのか?」
以下のことを考え取り組み実行しました。
1、木造にすること。 理由は木造は疲労感が一番小さい根拠や統計データがあること。ストレスや身体不調、
気力の減退 不安 鬱に対しても他の構造よりよい効果があり、暮らしということに関しては一番良いこと。
その中でも出来る限り自然の感じに触れてもらいたいので、無垢材を呼吸させれる自然塗装で仕上げたものにすること。
環境や地域経済循環を考え、可能な部分は県産材を活用し、家具も木造で作ることにしました。
2、高齢者は温度差に弱く体調を崩しかすくなるので寒い時期は全館輻射熱で一定の温度で暖る 床下から温まる
省エネ工法にしたこと。夏は床下からひんやりした冷気を取り込め 外部からの遮熱効果を高め涼しくなるように
工法や風通しをよくしたこと。
3、開放的で光が中まで差し込み明るく、毎日緑を眺めることができ室内から四季を感じれる、建物のリビングや
ダイニングは外部と一体化した建築にしたこと。
4、監理しやすいよう見通しがききやすい間取りにし、ステーションを中心に置き、全ての部屋までの導線を短くしたこと。
5、いろんな意見からトイレの数を多くし混雑させないようにしたこと。
6、水回りのスペースを今まで見てきた施設より広くし作業しやすいようにしたこと。
7、シンプルにし無駄なコストを最小限にし、重要な特徴ある部分に投資させメリハリをつけたこと。運営後の施設経費を
できるかぎり少なくおさえれるものとしたこと。
8、今回は入善町の施設なので 入善、朝日の職人さんを積極的に活用し地域の人にお金を回すことに取り組んだこと。
完成は3月予定 達成に向けて頑張ります。