こんにちは、坂東建築設計室の坂東です。今日は延命工事の話です。
私の仕事は新しいものをつくること、そして今あるものの都合が悪くなったところを直す仕事で
地域の町医者のようなことをやっています。
予算をかければ良くなることはあたりまえですが、必要以上に過剰にやっているケースも
世の中には多いので知っていただきたくて伝えさせてもらいます。
直したい建物はあと何年もたせたいのか? 予算はどれくらいでやりたいのか?
補修にもさまざまな方法がありますが、選択肢の中で小額の予算で最大限効果があるのか何なのか、
調べて提案します。なぜなら50年すまないのに50年以上…もたせる工事をするのも過剰なことだし。
同じ効果でよりやすく少ない手間で効果的なものがあればそれがベスト。
私や一緒にとり組む職人さんの売り上や利益は小さく、一回の仕事ではほとんど儲けにならないことも
多くあるのですが、お客様が笑顔になり信用が得られることで、また次の紹介や仕事につながっていくから
長期で見たら笑顔を増やすことが仕事を安定させることにつながります。
どんなに小さな仕事でも最善を尽くして取り組むことから信頼関係や新しい仕事が生まれてきます。
営業マンやチラシ広告や展示場なしで看板もない個人の会社に沢山の予約をいただけるようになったのは、
みなさまの口コミ協力や信頼のつみかさねからきたものだと思います。
今回の工事は土台が水につかる形状から土台が腐り、水を含んだ木を好むシロアリが木を食い、
建物が傾いてきたため、補強工事を行ないました。