坂東建築設計室の坂東です。
今日は地元の伝統文化をひきついだ和紙職人の話をします 。
富山のBBTスペシャルでも彼のドキュメンタリー番組を数回やっていました 。
蛭谷で120件あった和紙工房も今は1件のみとなり、蛭谷和紙職人の後継者がなく伝統が途絶そうになっていることを知り、
伝統を守りたいとの想いから、蛭谷和紙最後の職人に弟子入りを志願。そして昨年春、師匠が他界。
その後、たった一人で伝統を守り続けている。
400年以上前から続いた工法をそのまま守り、道具も昔から使われてきたものと同じものを使用し、原材料の栽培から
紙になるまですべて手作業。今では和紙は機械で作るようになったり、材料も道具も中国やその他の国のもになってしまい、
本物の伝統工法を引き継いでやっているいる方は日本で数名しかいないとか。
国が指定している蛭谷和紙文化を守っている若い職人 。
数年前からいろんな賞をとったりメディアでも注目されとりあげられているのに、地元では和紙が殆ど使われていない状況であり
地域の和紙文化が消えかかっている状況 。僕は建築でももっと和紙を工夫して使えたらと、地元和紙を使う文化を復活させたいと
思っていました。
和紙は障子やふすまはもちろん、和の照明器具や床の間や玄関の飾り棚などなど、使えるところはたくさんあります。
和紙は高級感や暖かい風合いや不規則な感じが落ち着きや懐かしさをもたらせてくれます。
蛭谷和紙は一般の紙と違い とても破れにくく粗末に扱わなければ100年以上もつといわれています。
香りは墨で火をたいて乾かしていますので 墨の香りがします。
僕は彼と出会い、地元の文化をなくしちゃいけないものだと思い協力していく事にしました。
彼がどんな方なのかよかったらこの↓動画を見てください
明日への扉 「和紙職人」
http://www.sophia-s.jp/athome/asuhenotobira/html/2011/07/11070701.html
私は朝日町の蛭谷で和紙文化を知ってもらえるイベント活動をしたり、設計する建築でも和紙を使っています。
今年の夏には富山市で蛭谷和紙を使った建築の見学会とその完成した建築空間でいろんな蛭谷和紙作品を展示する
建築と和紙アートイベントを企画していますので、こちらでも告知していきたいと思っています。
日本の文化や地域の文化 職人文化をいかせる仕事、近代感覚と伝統文化をコラボした建築を、今後も学び
提案していきたいと思います。